先日 佐倉の川村美術館に Barnett Newman展に行ってきました.
川村美術館に行くのは初めてでした.けれどもう何十年?もと言うと言い過ぎですが、十何年もだと足りない感じがするくらい・・・歳がばれますね・・・良い企画展をするのでずっと気になっていた美術館で、数年前のMark Rothko展にも行くつもりでいたのに気がついた時には終わってしまっていてとても残念な思いをしました.
そんな悔しい思いをしながらも今回の展覧会も9月から開催されていたのに終了間際になってしまいました.都心から少し遠いのと開催期間が長いのが原因でしょうか.
しかし今回暴力的にスケジュールを調整して足を運んでとても良かったです.
Barnett Newmanの作品はどこかで見たことがあってでも作家名をはっきり記憶してはおらず、9月ごろ何かで作品の写真を見てどうしても行きたいと思いました.
大きなカンバスに一見同じように色が塗られzipと呼ばれる垂直線が描かれていても一つ一つのペインティングに対峙するとそこには緊張がはしったり、深いどこかに連れていかれたり、柔らかい気持ちにさせてくれたりと様々なのです.そして絵と同じように展示室の白い壁に飾られている作家の言葉も素敵で深く意味のあるものでした.
その一つで作家は自分のペインティングが見るものにインパクト(衝撃)を与えて欲しいと言っています.自分と対峙する衝撃とでも言うのでしょうか.
住宅を設計していても住まい手に何かを与えたいと思います.何かとは彼の言うインパクトと似ているかもしれません.それは驚きとか、衝撃とかではなく、何かこころに響くものでしょうか...
「アンナの光」には吸い込まれそうでした.
残念ながら今週末までです.お時間のある方にはお勧めです.
