ワタクシどもの家が、まだ設計の段階の時、
部材発注を目前にして、床の素材やコンセントの位置など、家の内部の細かな設計も終わり、ついに、恐怖のお見積金額が提示されました。
こだわりのかな~り強いワタクシどもの欲望要望を詰め込んだ家。見積金額も、かなりの金額になっておりました。
「これでは、エクステリアの予算がないどころか、すでに予算オーバーだ!」と困ったワタクシは、正直に、
「間取りは変えたくないです。でも、金額を削減したいです。どこか削れるところはありませんか?」
と、営業担当さんにお聞きしました。
担当さんが教えてくれたコスト削減の方法は、
・家の外壁の変更
・ベランダのルーフをコンクリートの壁に変更する

我が家のベランダのルーフ
・フローリングの種類を、ワックスレスのものから、別の種類に変更する
・カーテンは、オーダーカーテンではなく、既製品や手持ちのものを使う。
・照明の中で、シーリングやペンダントライトは、ソケットだけミサワに設置してもらって、照明器具は自分たちで購入して設置する。
というものでした。
この中で、まず、私達が選んだのは、『フローリングの種類を変更する』という方法。
床の色は、部屋の印象にとても影響するので、実際に部屋に使われているフローリングを見学して検討し、1階のリビングはワックスレスのフローリングを採用。2階の床は、ワックスが必要な床に変更しました。
2014年現在、ミサワホームのワックスレスの床と、ワックスが必要な床を比べると、後者のほうが木目がはっきり出ていて、それが自分たちの持っていた2階の部屋のイメージにあっていたので、躊躇なく変更しました。
現在、実際に新居で暮らしていて、「実際に見て、納得してから床を変更してよかった」と思います。
やはり、床によって部屋の印象は大きく変わります。
ワックスレスの床は、木目が淡く、一枚一枚の板の幅が広いので、部屋全体が、なんというか・・・ハイクラスな印象になるんです。
この床を使った1階のリビングは、リゾートホテルのような雰囲気になっています。
一方ワックスレスの床は、木目がはっきりしていて、一枚一枚の板の幅が狭いです。
「チェリー」という色目の要ワックスフローリングを使った2階は、バンガローやロッジやペンションのような雰囲気で、なんだかワクワクします。
2階のフローリングは、年に1度ワックスがけしなくてはいけないという手間がかかりますが、「え?!そうなの!」と思うような、意外な利点もあったんです。
それを知ったのは、1カ月点検の時でした。
1カ月点検の際に、1階のフローリングに、赤く色が付いている部分があることを伝えると、後日、床を修繕する業者さんが来てくれました。
そして、床の赤くなっている部分は、傷を隠すために調合した色の中で、後から浮いてきやすい赤色が、浮いて来てしまったのが原因だとかなんとか、非常に難しいことを教えて頂きました。(確かに家の完成時の点検の時、床に印がつけられていました。あれは、「ここに傷があるぞ」という印で、入居前に修繕があったようです)
それと合わせて、「ワックスレスの床は、傷に強い特徴があるけれど、傷が付いちゃうと、隠すのがすごく難しいという厄介な特徴も持っている」という事実を教えてもらったのです。
その厄介な特徴は、『方向変色』という名前だそうです。
光の角度や見る方向によって、床の色が違って見えるというこの特徴は、ワックスレスの床や、無垢の木材に見られるのだとか。
よくホームセンターに、クレヨンの様なタイプの床の傷隠しが売られていますが、『方向変色』のある床にそれを塗ると、Aの方向から見るとわからなくても、Bの方向から見ると、周りの木の色が変わるので、塗った色が目立ってしまうそうです。
実際、その業者さんは、ものすごーく時間をかけて、ものすごーく丁寧に修繕をしていました。おかげさまで、床は他の場所と同じ色になりました。
この話を聞いてから、リビングでは床を傷付けないよう、それまで以上に気を配るようになりました。
2階の床を、ワックスがいるタイプのフローリングにしてよかったです。子供部屋の床に傷がついても、比較的簡単に修繕出来ますから。