あなたは自分の家のトイレを愛せますか?
トイレと言えば、風水の視点から見ても「どの方角に置いても凶」だったり、幼い子供の視点から見ても「怖いから一人で行けない!」場所だったり、家の間取りを考える時には、一番後回しにしがちだったりと、家の中で一番の嫌われ者のような場所。
ですが、家を建てるにあたって、失敗の多い個所もトイレなのです。
何かの情報で「トイレは重要かつ失敗しがち」と知ったワタクシどもは、トイレという空間を、「トイレ」ではなく、重要なひとつの部屋だと考え、収納のことや、そこでの生活などをシュミレーションして熟考しました。
掃除道具やトイレットペーパー、サニタリーグッズの収納場所を作り、トイレットペーパーホルダーも、こだわって選んだくらいに。(『これは便利!オススメの一品』参照)
それでも、もうすでに3つも失敗が見つかっています。
『しまった!トイレの位置』
『トイレの落し穴』
『トイレの盲点』参照
そして先日、追い打ちをかけるように、また失敗を痛感することになりました。
トイレは毎日、必ず使う場所。
「だから、値段よりも、使い勝手を考えて選びなさい」と、両親から言われていたのに・・・。
『使い勝手』を、『トイレを使うときの快適さ』だと考えて、ショールームで実際に座ってみたり、流してみたりはしたけれど、『掃除のしやすさ』に関しては、「トイレ掃除なんて、どのトイレにしたって面倒で嫌なものでしょう?」と思い込んで、深く考えたりしなかった!!どのメーカーも似たり寄ったりに見えて、結局、価格で決めました。
その結果、妻にとって、一階のトイレ掃除がものすご~~い心の負担になってます。
ここからは、とても具体的な事が書いてあるので、お食事中、または、お食事前や直後のかたはご注意ください。
『トイレの盲点』でも書きましたが、一階のトイレ掃除をする時には、ふち裏のくぼみがすごく深く、トイレ用ブラシが届かないので、トイレ用お掃除シートで拭かなければいけません。つまり、便器に手を突っ込まなければいけないのです。
さらに、ウォシュレットのノズルの先端を取り外して、洗わなければいけません。ウォシュレットの先端、毎回自動洗浄されているからきれいだと思っていませんか?・・・知らぬが仏とはまさにこのことを言うのでしょう。
妻にとっては大きな二つの試練。しかし、掃除をしなければしないだけどんどんカオス度が増してくるのがトイレ。妻は「愛する家族が使ってるトイレ!!」と心の中で叫んでモチベーションを上げてから一階のトイレの掃除をするそうです。
それに対して、2階のトイレ掃除はさほど心の負担になっていません。
1階のに比べると使用頻度が少なく、比較的キレイだという点も理由のひとつだと思うのですが、大きな理由は別にあります。
TOTOのショールームを見に行った時に案内されたのは、ミサワのお客様限定のトイレルームでした。
『ミサワのお客様限定のトイレルーム』というのは、ワタクシが勝手に付けた名前ですが、一般の見学者が通れないドアをくぐった先にあるその部屋には、各ハウスメーカーさん用の便器が、横一列に、ズラ~~~~っと並んでいたのです。壮観でした。
その中に、ちょこんとあったのが、その後我が家のトイレとなる便器でした。
ウォシュレットも、保温便座も付いていない、タンクレスでも何でもない、フツーのトイレ。でも妻は一目見た時に、「かわいい♥」と思ったんだそうです。そして、案内係のお姉さんに「このトイレなら愛せそう♥」と言って、笑われてました。
このフツーのトイレ、節水タイプなので、便器の形がとても複雑で、拭くのがなかなか大変なのですが、「自分で『かわいい♥』と思って選んだトイレだから、苦にならない」そうです。便器のふちは『ふち裏無し』のタイプですが、水が出るところには若干くぼみがあり、そこは手で拭かなくてはいけません。それもなぜか、「苦にならない」そうです。
これは余談になるのですが、TOTOのショ-ルームで、便器の形や掃除のしやすさを確かめるために、妻が便器をなでまわしてみたところ、埃ひとつ付いていなかったそうで、「TOTOさんの商品への愛情を感じたわ」と言っていました。
メーカーが、愛情を持って販売したトイレを、妻が愛情を持って掃除しているわけです。愛するモノの世話が、苦になるはずがない・・・ということでしょうか。
愛着を持てば大事にできる。みなさまはご自宅のトイレ、愛していらっしゃいますか?