間取りの相談をする時に、ハウスメーカーさんが当たり前のように見せる平面図。
そりゃあ毎日見てるもんだから、営業さんは図面見ただけで頭の中にパッ!と完成図が立体的に浮かび上がるでしょうが、こっちはド素人です。ただの線にしか見えませんし、イメージも全然浮かんでこない。
確かに、何度も話し合いを重ねて、見慣れていくうちに、段々とイメージできるようになっていくのですが、イメージのズレや、完全にイメージできない部分も必ず出てきます。
ワタクシどもの妻などは、玄関のイメージがかなり現実とかけ離れてしまっていて、夫が「それ、4畳じゃなくて8畳はあるよ。大豪邸だよ!」とツッコミました。
そんな妄想妻が、ミサワホームさんに「パソコンなんかで、完成した家のバーチャル画像とか何か見れませんか?」と聞いたところ、ありました。その名は「キャドソフト」。
このソフトを使って、3D画像を見せてもらったのは、部材発注予定日を間近に控えた、設計担当者さんとの打ち合わせの時でした。
玄関、リビング、キッチン・・・と、順に見せてもらっていたのですが、主寝室を見た時に、何だか違和感を感じたんです。
これが、その時見た画像を再現したもの。
濃い茶色はロフトの床で、それを下からぶち抜く感じで飾り壁を立てたのですが・・・
なんか・・・な~んか・・変。
見た時に、何かはわからないけれど、なんか変だと感じました。
なんか変な理由は、屋根の頂点が、部屋の中心にきていないことにあったのですが、土地の制約上、屋根の角度や部屋の広さを変える訳にはいかず、妻が「変だけど、仕方ないのかな~」と諦めかけた時、夫が、屋根の位置はそのままで、家の下部分全体を動かしたらどうだろう?と思い付いたんです。
まるで大陸移動のように家をズズズズ・・・っと南へ40㎝移動させ、屋根の中心が主寝室の真ん中にくるようにしました。
このおかげで、主寝室の違和感が無くなっただけでなく、裏庭の通路が広くなって坪庭の手入れもしやすくなり、おまけに主寝室のエアコンを、希望通りの場所につけられるようになりました。
図面を立体的に見ると、平面図では気づかなかったことに気付くことができます。
もっと時間があって、キャドを自宅でもじっくり見ることができたなら、照明の設置位置やスイッチの場所、コンセントの位置なども、もっとよく考えて、使いやすくできたのではないかな~とか、数々の失敗談が、減ったんじゃないかな~とか、ため息まじりに考えたりしております。