前の記事に続きまして、照明の失敗談をもう一つ。
我が家の玄関には、絵が飾られています。
その絵は、妻が社会人になってすぐに「将来家を建てて、そこに絵を飾りたい」と思って買ったもの。建設時にはすでに、「玄関に飾ろう」と、夫婦で決めておりました。
照明の打ち合わせをしている時に、絵に光を当てたいという話になり、スポットライトを下の図のAとB、どちらのタイプにするか、夫婦で意見が分かれました。

妻は、角度が自由に変え易そうだからとAの一般的なタイプを希望し、夫は、玄関をスッキリ見せたいからと、Bの天井に埋め込むタイプを希望しました。
結局、「天井から飛び出ているのは気になる」という夫の意見が勝って、埋め込みタイプのライトを取り付けることになったのですが。
それは、1カ月点検の時でした。
壁にフックを取り付け、絵をかけたものの、はしごが無く、照明の角度が変えられなかったので、1カ月点検のためにやってきたミサワの現場監督さんに、光の調節をお願いしました。
はしごに登ったミサワさんに、「もう少し右に光が当たるようにお願いします」と伝えたところ・・・
「・・・(その角度には)動きません。」
「じゃ・・じゃあもう少し上の方に光が当たるようにできますか?」
「はい。・・ん?・・・これ以上角度が変えられないようです。」
「え―――!!」


まさかの可動範囲のため、現在も絵の一部に暗い部分ができております。

スポットライトは、ぐるぐる角度を変えられるものだという思い込みが、仇になりました。
絵をかけた位置も失敗(『センスが問われたインテリア』参照)。ライティングも失敗。
唯一の救いは、この絵が、左から順に、春夏秋冬を描いたものであること。左側の春夏が明るく、右側の冬に向かって暗くなっているのは、細かな芸当だと、取れなくもない。ない。うん、ない。
もしもお客様からのご指摘があったらば、「このライティングは、元々こうしようと思っていたんです!」と言い張るつもりです。