家の間取りを考える時、もっとも冷遇されるのが、トイレでしょう。
ワタクシどもも、間取りがなかなか決まらず、煮え詰まった時に、「いっそのこと、2階はトイレ無しにしちゃえばいいんだよ!」と、妻が思い切った発言をしておりました。(もちろん、夫が反対して、2階にもトイレを設けました)
しかし!実際に住んでみると、結構居心地が重視される場所だと実感するのがトイレ。
なぜって、家の中で最も狭く、そこに入るプレッシャーがある空間で、かつ、かなりの清潔さを求められる空間で、かつ、特に男性に多いのですが、安らぎの場であって欲しい空間だからです。
「入りたくないトイレ」って、嫌じゃないですか。
ミサワホームの営業担当さんから提案されたのは、「トイレの広さは、1畳はあった方がいい」ということ。
なぜ1畳?と、その時は思いましたが、今はよくよくわかります。
下の図は、我が家のトイレの見取り図です。

便器の背面に収納を設けたので、便器からドアまでの距離が、ほんの少々狭まっております。
外開きのドアの向こうには廊下があります。
打ち合わせの際に、ミサワホームのほうから、トイレから出ようとドアを開けた時に、外に人がいると危ないので、ドアの設置位置を10㎝ほどトイレ側に入れたほうがいいと言われました。


しかし、夫はその提案に反対。「トイレが狭くなって、圧迫感が増す」というのが理由でした。
結局、ワタクシどもは、グワッと迫ってくるドアのままで施工してもらったのですが、実際住んでいて、こちらにしておいてよかったと思っております。
古いスーパーなどによくある、とても狭いトイレ。
子供が小さいうちには中で世話をしなければいけませんが、狭くて二人入ること自体がとても大変ですし、何より、座って用を足そうと思った時の圧迫感がハンパない。長居したいとは思えない。
我が家のトイレも、収納棚の為、若干圧迫感があるのですが、もしもドアを10㎝トイレ側に持ってきていたら、さらに圧迫感が増していたことだろうと思います。
さらに求めるなら、便器に座った時に、目の前にくるのが、お気に入りの壁紙だったり、絵だったりしたら、もっと良かっただろうなぁ。
~補足~
図ではわからないと思いましたので、補足を。
この記事に取り上げたトイレはタンク式のトイレです。
ですから、背面の棚+トイレのタンク+トイレの便器となるため、目の前のドアが迫って見えるということになっております。
タンクレストイレならば、ドアを10㎝内側にしてもよかったかもしれません。